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2004.6.18.  子どもが生まれたばかりの頃、本のページをめくる音にも目を覚ます我が子に 随分泣かされました。

人間は大人になるに従い、自分に必要な音だけ取捨選択する機能を身につけるそうです。
しかし、赤ちゃんは全ての音を耳が拾ってしまうのだそうです。それを考えると、世の中はなんと騒音に溢れている事でしょう。無防備で澄み切った子どもの耳に「本物の音」を聞かせたいために、いつしか私はテレビのスイッチを切りました。
もちろん、テレビから流れる音の全てが騒音ではありませんが、流れ続ける音の暴力から少しでも子どもを解放してあげたかったのです。
テレビを消してからの2年で、私達は自然の音に敏感になりました。春先の木の芽起こしの雨の音は暖かさを、五月雨の気まぐれな音はシンフォニーのように楽しさを感じました。

その子どもも2歳になりました。冬の寒さに閉ざされた部屋にいて、突然子どもに「birdy,birdy」と言われて耳を澄ますと、外で鳥が鳴いている事に気づかされます。本物の音に触れさせたいと願ってきた私にとって、ほんの少し嬉しい瞬間です。

そんな私にとって、symfolliesとの出会いは運命的でした。
言葉はなくとも、本物の演奏と愛らしい映像から想像の世界は膨らみます。
澄んだ子どもの耳に届けたい音、それがsymfolliesなのです。

minako nagai